中華エンジン ロンシン125(LC125FMI)のキックスピンドル(キックシャフト)を交換した

   
 


  •  ある日、帰宅しようとして中華モンキーのキックを蹴ったら、「カラーン」とキックアームが転がっていった。

    しかし、これは2回目だった。前回はちょうど1年前でその時はエンジンを丸ごと交換した。

    今回は「毎年エンジン交換してられるか!」というところでエンジンを割ってキックスピンドルを交換しようと奮起

    した。 ユーチューブで1週間しっかり勉強しました。大変参考になりました。 モンキーエンジン分解組み付け

    中華エンジンの致命的弱点は品番が分からないことである。

    しかし、ネットで調べまくった結果、1週間後、キックスピンドルを手に入れることが出来た。

    ココで購入できます。田中商会 スピンドル1 スピンドル2 

    エンジンの分解法はCD90エンジン分解で検索すれば結構ヒットします。

    ロンシン125はLC152FMIのエンジンです。エンジンに刻んであります。

    分解は専用工具さえあれば簡単です。あとガスケットも。

    ガスケットや専用工具はこちらで購入できます。minimoto  武川スペシャルクラッチの取り付け

    必要な工具はフライホイールプーラー、インパクトドライバー、スクレーパー(カッターでもOK)

    10mm、13mmスパナ、プラスチックハンマー、ドライバーセット、ソケットレンチ8mm、9mm、10mm、13mm、ペンチ、六角レンチセット、サークリッププライヤー、ロックナットレンチ、あと 諦めない根性 です。

    キックスピンドルを分解するだけならジェネレーターコイルやベースを分解する必要はありません。

    私が分解して、キックスピンドルを交換して組み上げてから、一番苦労したのが、クラッチを切ってもギアがフリーにならないことです。

    クラッチを切っても前に進むのですが「カリカリカリ」と音がして重く、後にはビクとも下がりません。キックしてもエンジンもかかりませんでした。

    これで心が折れました。

    1週間かかってやっとキックスピンドルの取り付けが間違っていたことに気がつきました。

    下図のようにキックスピンドルの出っ張りをクランクケースの取り付け部の盛り上がりに乗せた状態でスピンドルを固定する必要があります。

    この位置がズレると、クラッチが切れない状態になります。盛り上がりに出っ張りをピンポイントで乗っける。これ要チェックです!

    この位置がズレないようにバネなども組み付ける 必要があります。






    ここも注意です。参照サイト CD90ノーマルEgのオーバーホール 

    これで、クラッチが切れるはずです。 エンジンがかかるようにするにはカムスプロケットの○刻印とシリンダーヘッドの切り欠き、またフライホールのT時マークとクランクケースの切り欠きの両方をあわせないとエンジンはかかりません
    見えにくいですがカムスプロケットに小さい○が赤丸の中に刻んであり、シリンダー側にも切込みが入っています。
    黄色の丸はボルトが3つになるので気にしないでください。赤丸が大事です。


    参照サイト エンジン組みつけ2

    キックスピンドルを取り付けたら、クランクケースの右側をはめて、スピンドルのバネまでつけたら、フロントスプロケットを付けて回してみて、両方にグルグル回ることを確認しましょう。二次クラッチを取り付けるまでは、クラッチが切れた状態です。ここで回らなかったらおかしいのです。

    二次クラッチを付けて、クランクケースを全部閉じたら、クラッチレバーをプライヤー等で引いてクラッチが切れることを確認しましょう。エンジン積んでから失敗だと心が折れます。

 
 

 中華エンジンのギア抜け対策

ついでに、チェンジレバーが硬く、ギア抜けする中華エンジン共通の不具合を解消するために、ワッシャーを噛まして、

チェンジドラムを純正に交換しました。今回はモンキーの部品です。左がモンキー純正です。







この改良のおかげで、基本的に硬いシフトチェンジがメチャクチャ軽くなり、3速から2速にシフトダウンしたときのギア抜けが無くなりました。 ほぼ完璧なエンジンになりました(⌒▽⌒)

参考サイト
チェンジシフトの改良その1
CD90ノーマルEGの改良