ある日、帰宅しようとして中華モンキーのキックを蹴ったら、「カラーン」とキックアームが転がっていった。
しかし、これは2回目だった。前回はちょうど1年前でその時はエンジンを丸ごと交換した。
今回は「毎年エンジン交換してられるか!」というところでエンジン割ってキックスピンドルを交換しようと奮起
した。
中華エンジンの致命的弱点は品番が分からないことである。
しかし、ネットで調べまくった結果、1週間後、キックスピンドルを手に入れることが出来た。
ココで購入できます。田中商会 スピンドル1 スピンドル2
エンジンの分解法はCD90エンジン分解で検索すれば結構ヒットします。
ロンシン125はLC........。のエンジンの型番です。エンジン刻んであります。
分解は専用工具さえあれば簡単です。あとガスケットも。
ガスケットや専用工具はこちらで購入できます。minimoto
必要な工具はフライホイールプーラー、インパクトドライバー、スクレーパー(カッターでもOK)
10mm、13mmスパナ、プラスチックハンマー、ドライバーセット、ソケットレンチ8mm、9mm、10mm、13mm、ペンチ、六角レンチセット、サークリッププライヤー、ロックナットレンチ、あと 諦めない根性 です。
キックスピンドルを分解するだけならジェネレーターコイルやベースを分解する必要はありません。
私が分解して、キックスピンドルを交換して組み上げてから、一番苦労したのが、クラッチを切ってもギアがフリーにならないことです。
クラッチを切っても前に進むのですが「カリカリカリ」と音がして重く、後にはビクとも下がりません。キックしてもエンジンもかかりませんでした。
これで心が折れました。
1週間かかってやっとキックスピンドルの取り付けが間違っていたことに気がつきました。
下図のようにキックスピンドルの出っ張りをクランクケースの取り付け部の盛り上がりに乗せた状態でスピンドルを固定する必要があります。
この位置がズレると、クラッチが切れない状態になります。盛り上がりに出っ張りを乗っける。これ要チェックです!
これがズレないようにバネなども組み付ける必要があります。


これで、クラッチが切れるはずです。 エンジンがかかるようにするにはカムスプロケットの○刻印とシリンダーヘッドの切り欠き、またフライホールのT時マークとクランクケースの切り欠きの両方をあわせないとエンジンはかかりません。
キックスピンドルを取り付けたら、クランクケースの右側をはめて、スピンドルのバネまでつけたら、フロントスプロケットを付けて回してみて、両方にグルグル回ることを確認しましょう。二次クラッチを取り付けるまでは、クラッチを切った状態です。回らなかったらおかしいのです。
参照サイト エンジン組みつけ2
ついでに、チェンジレバーが硬く、ギア抜けする中華エンジン共通の不具合を解消するために、ワッシャーを噛まして、
チェンジドラムを純正に交換しました。今回はモンキーの部品です。左がモンキー純正です。


この改良のおかげで、基本的に硬いシフトチェンジがメチャクチャ軽くなり、3速から2速にシフトダウンしたときのギア抜けが無くなりました。 ほぼ完璧なエンジンになりました(⌒▽⌒)
参考サイト
チェンジシフトの改良その1
CD90ノーマルEGの改良
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